Single Photon Emission Computed Tomography (SPECT)にて上縦隔にhot spotを認め、Multi-detector raw Computed Tomography(MDCT)の画像と合成したところ、106recLと考えられ、手術時にhot node(HN)と診断できたことから、センチネルリンパ節の解剖学的位置情報の把握に有用であると考えられた。免疫染色によるセンチネルリンパ節における樹状細胞(DCs)と制御性T細胞(Tregs)の動態の検討では、HNとcold node(CN)ではDCsおよびTregsの数に差は見られなかったが、転移のあるリンパ節では転移のないリンパ節に比べてTregsが多く、DCsが少なかった。DCが遊走して抗原提示するリンパ節で転移なるリンパ節では免疫応答を抑制するFoxp3で代表されるTregsが有意に増加していた。活性化指標と抑制化指標は腫瘍の進展に相反して変動していたことが明らかになった。樹状細胞の腫瘍内増加や制御性T細胞抑制等による腫瘍免疫効果の賦活を期待する。
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