抗真菌薬 Itraconazole に抗血管新生作用があることを明らかとした。この作用は抗 VEGF 抗体 Bevacizumab とは異なる作用機序であることを解明。それは他の血管新生因子となるサイトカインを抑制するものではなく、直接血管内皮細胞の増殖を抑えるものであった。またこの作用は近年腎癌などに使われている mTOR 阻害剤と同じ作用であること、さらに mTOR 阻害剤と比べ副作用が少ないこと、Bevacizumab と併用することによって Bevacizumab 抵抗性の癌細胞に対しても血管新生を抑制、抗腫瘍効果を表すことを明らかとした。
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