研究課題
若手研究(B)
先天性心疾患に合併する高肺血流性肺高血圧症では、増加した肺血流が肺血管床でのシアストレスを増加させ肺血管病変を進行させる。我々は、肺高血圧症発生のメカニズムと肺血流の相互関係解明のため、当科で開発した高感度放射光微小血管撮影法を肺動脈造影に応用し、ラットでの約100μmまでの肺細動脈の撮影を可能とした。また、得られた画像から右下肺動脈の血流速度を測定し、高肺血流性肺高血圧ラットでは82.3±8.5mm/secとコントロールの46.1±4.3mm/secに対し有意な血流速度の増加を認めた。高感度放射光微小血管撮影法を用いる事によりラットでの肺細動脈の可視化と血流速度測定が可能となったといえた。
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