• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実施状況報告書

心臓移植後の拒絶反応への挑戦―細胞シート移植を応用した新しい免疫抑制療法の開発―

研究課題

研究課題/領域番号 23791569
研究機関大阪大学

研究代表者

斎藤 俊輔  大阪大学, 医学部附属病院, 特任助教 (30600126)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2013-03-31
キーワードAdiponectin / Hepatocyte growth factor / 心移植 / 拒絶反応 / knock-out mice
研究概要

本研究では、Adiponectin産生細胞シートのドナー心への移植が、Adiponectinの移植心筋内での濃度を維持し、結果として慢性拒絶を抑制するかどうかの検証をめざし、段階的研究を行っている。 まず、Adiponectin産生脂肪細胞をwild-type mice (C57BL/6J)より分離培養し、Adiponectin細胞シート(ACS)を作成した。このACSはin vitroにて十分にadiponectin、hepatocyte growth factor、vascular endothelial growth factorを分泌することが確認された。次にAdiponectin-knockout miceにこのACSを移植したところ、4週間後にこのknock-out miceの心筋内からAdiponectinが検出され、ACSがknock-out miceの心筋にAdiponectinを供給していたことが確認された。Adiponectinは移植後3ヵ月目にもknock-out miceの血清から検出された。さらに、左冠動脈結紮により急性心筋梗塞モデルを作成し、同時にACSの移植を行ったところ、ACSは急性心筋梗塞発症後の心筋の炎症反応を軽減し、慢性期の心機能、生命予後を改善させ得ることが示された。 同実験により、Adiponectin産生細胞由来の細胞シートはadiponectin、hepatocyte growth factor、vascular endothelial growth factorなどを分泌し、障害心筋に対して保護的に働くことが示された。心筋組織内で起こる炎症反応を軽減する働きを有するため、移植心に対する免疫応答反応に対しても、抑制的に働く可能性が十分にあることが示唆される。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

Adiponectin産生細胞由来の細胞シートの作成に成功し、これらのparacrine効果、心筋保護効果を確認できたことは大きな達成であった。しかし、心臓移植モデルの安定化に時間を要し、移植心に対する保護効果の確認が今年度中に達成できなかった。

今後の研究の推進方策

心臓移植モデルの安定化を早急に図り、これに上記で示したAdiponectin産生細胞由来の細胞シート移植を行って、ACSの移植心に対する保護効果を確認する。これをマウスまたはラットを用いた実験系で確認した後、可能であれば大動物を用いた実験に移行する予定である。

次年度の研究費の使用計画

心臓移植時にレシピエント由来Adiponectin産生細胞シートを心臓表面に移植する治療を、小動物モデルを用いて行い、慢性拒絶反応抑制効果とそのメカニズムを解明するとともに、臨床材料からAdiponectin産生細胞シートによる治療の臨床応用への可能性を模索する。(1)心移植後拒絶反応に対するAdiponectin産生細胞シート治療効果の解明(2)ヒト心移植後患者におけるAdiponectinの発現および産生動態の検討および拒絶反応重症度との関連性の検討

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Induced adipocyte cell-sheet ameliorates cardiac dysfunction in a mouse myocardial infarction model: a novel drug delivery system for heart failure.2011

    • 著者名/発表者名
      Imanishi Y
    • 雑誌名

      Circulation

      巻: 13 ページ: S10-S17

    • DOI

      PMID: 21911798

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2013-07-10  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi