研究課題
【目的】近年グリオーマ幹細胞が同定され、これが膠芽腫再発の原因であると考えられている。本研究では我々が独自に開発した遺伝子導入神経幹細胞を移植したマウスグリオーマモデルを用いて、グリオーマ幹細胞に特異的な発現分子を探索し新たな治療標的分子を同定する。【方法と結果】マウスグリオーマモデルからGFPで標識したグリオーマ幹細胞(GFP陽性細胞群)と陰性細胞群を細胞分離器 (FACS)を用いて抽出した。両群でRNAを抽出しマイクロアレイによる発現遺伝子プロファイルを作成した。このリストを両群間で比較することでGFP陽性群およびGFP陰性群で高発現を示す遺伝子をそれぞれ50種類リストアップした。GFP陽性群の高発現遺伝子の中には複数の幹細胞マーカーが含まれていた。このうち6種類の新規性の高い分子を選択し複数の正常脳と膠芽腫検体における発現を観察したところ2種類の分子が膠芽腫で有意に発現が高かった。【結論】グリオーマ幹細胞に高発現および低発現する遺伝子を複数見出した。グリオーマ幹細胞に高発現する遺伝子のうち2つの有望な分子を見出した。今後はこれらの分子の機能解析を行い標的分子としての妥当性を評価する予定である。
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Stem Cells Dev
巻: 21(16) ページ: 3044-54
DOI:10.1089/scd.2011.0725
http://neurosurgery.w3.kanazawa-u.ac.jp/