• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2011 年度 実施状況報告書

四肢形成、軟骨形成におけるBtbd7の機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 23791622
研究機関北海道大学

研究代表者

小野寺 智洋  北海道大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70547174)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2013-03-31
キーワード軟骨 / 組織修復 / 軟骨細胞
研究概要

再生医療を実現させるためには、どのようにして未分化細胞を成熟細胞に分化・培養させるのかが重要である。軟骨細胞・軟骨マトリックスを分化・培養可能な技術を確立し、再生医療として応用していくことは、運動器の機能保持のために重要な課題である。そのためには、胎生期における軟骨分化メカニズムの解析が必須である。今回、Btbd7が四肢形態形成、特に軟骨形成において重要な役割を持つと仮定し、研究を進めている。研究の目的は、四肢形態形成/軟骨形成におけるBtbd7の機能解析を行い、軟骨細胞・軟骨マトリックスの分化・培養技術に応用させることにより、再生医療への応用を目指すことである。BTBd7のコンディショナルノックアウトマウスは、現在のところ作製中のため、並行してin vitroの研究を推し進めている。マウス軟骨前駆細胞ATDC5の通常培養時ならびに軟骨分化誘導モデルにおけるBtbd7・Snail2の発現レベルを比較・検討したところ、Btbd7・Snail2ともに培養過程において、一過性に上昇したのちに下降するという同様の発現パターンを示した。また、軟骨分化誘導条件によって、BTBD7の発現パターンと同様に、Snail2の発現パターンも、そのピークが前方にシフトすることが明らかとなった。また、BTBd7のコンディショナルノックアウトマウスの完成時期が遅れているため、Btbd7と同様に、SDF-1も軟骨分化過程において一過性に上昇することを明らかにしたため、そちらの分子にも着目している。SDF-1は他の組織修復過程において一過性に上昇することが知られているため、Btbd7の解析と並行してSDF-1の軟骨組織における解析を行ったところ、ウサギ軟骨損傷モデルにおいて、SDF-1は軟骨修復過程において一過性に上昇することが明らかになった。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究計画が遅れている最大の要因はBTBd7のコンディショナルノックアウトマウスの作成が遅れていることである。こちらに関してはアメリカNIHのKenneth M Yamadaのラボで作成中である。その他のIn vitroの実験系に関しては概ね計画通り進行している。また、研究計画の途中で新たに発見したSDF-1と軟骨との関係に関しては新たな知見であり、現在の解析と並行して進めていく予定である。

今後の研究の推進方策

研究計画はBTBd7のコンディショナルノックアウトマウスの完成を待ちつつ、新たな解析を追加して行っている。今回、研究計画の途中で新たに発見したSDF-1と軟骨との関係に関しては、現在のBtbd7の解析と並行して進めていく予定である。

次年度の研究費の使用計画

-

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] ケモカインSDF-1を用いた無細胞骨軟骨再生医療の可能性2012

    • 著者名/発表者名
      佑川 敦、岩崎倫政、笠原靖彦、小野寺智洋、五十嵐達弥、三浪明男
    • 学会等名
      日本軟骨代謝学会
    • 発表場所
      愛知県女性総合センター (愛知県)
    • 年月日
      2012年3月10日

URL: 

公開日: 2013-07-10  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi