今後の研究の推進方策 |
(1)移植後1, 2週のfg-HAp群における評価骨軟骨欠損部の修復組織に関して、生化学的解析(DNA定量、real time RT-PCRによる細胞外基質のmRNAの発現量、ALP定量)を行うとともに、組織学的評価(HE染色)、免疫組織化学染色(Type I, II ,X collagen)、TRAP染色による破骨細胞数の定量などを行い、骨軟骨修復メカニズムについて明らかにする。(2)fg-HAp群の長期移植モデル(26週ならびに52週)実験群はfg-HAp群、IP-CHA群、β-TCP群の3群とする。各群12膝(26週6膝、52週6膝)とする。術後26および52週で各群(n=6 at each time point)の再生組織を採取し、肉眼的評価およびHE、Safranin-O染色による組織定量評価(Niederrauerらのscoring system)を行う。さらに、HE染色像から移植したfg-HAp、IP-CHA、β-TCPの残存面積を測定し、その吸収性につき定量評価を行う。軟骨下骨の質的評価としては、各サンプルのマイクロCTを撮像し、骨梁構造などを定量的に評価する。力学的評価として、26および52週で独自に開発した力学試験機を用いて再生軟骨の圧縮強度(n=6 at each time point)および軟骨表面の摩擦係数の測定(n=6 at each time point)を行う。
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