研究概要 |
本研究では、OA自然発症モデルであるハートレー系guinea pigを用いて骨髄幹細胞(MSCs)を有効に局所に定着させることと、軟骨再生に寄与していることを評価した。Carboxyfluorescein diacetate succinimidyl ester (CFDA-SE)にてラベリングしたヒトBMScを培養し、PBSとHAに混濁した。その混濁液を7ヵ月齢のハートレー系guinea pigの膝関節に注入し、注入後1,3,5週で膝関節を摘出し蛍光顕微鏡にて評価、5週においては組織学的評価、免疫組織学的評価も合わせて行った。コントロール群では同週齢のハートレー系guinea pigにPBSとHAを単独で注入した。その結果5週齢にHAとMSCsを注入した群において軟骨再生が見られ、またMSCsが関節軟骨表面だけでなく軟骨深部へと移動しており、軟骨細胞へと分化、typeII collagenをその細胞周囲で産生していることがわかった。
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