• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2012 年度 実施状況報告書

アデノシン三燐酸代謝に注目した変形性膝関節症の治療と進行度の予測

研究課題

研究課題/領域番号 23791642
研究機関島根大学

研究代表者

熊橋 伸之  島根大学, 医学部, 助教 (00457178)

キーワードアデノシン三リン酸 / 変形性膝関節症 / P2X7受容体 / P2Y2受容体 / 疼痛
研究概要

平成24年度は、実験1においては、ラットではなくウサギにて変形性膝関節症モデル(外側半月板内1/2~1/3 部分切除、足底筋腱切離、外側側副靭帯切離)を作製した。その後に薬剤(分子量90万ヒアルロン酸:N=2、分子量600万ヒアルロン酸:N=2、ATP P2X7 receptor blocker:N=2、ATP P2X receptor blocker:N=2、分子量90万ヒアルロン酸+ATP P2X7 receptor blocker:N=2)を左関節内にそれぞれ0.3ml投与(1回/週、5週間連続投与)を、右膝関節内にはコントロールとして生理食塩水を0.3ml関節内投与(1回/週、5週間連続投与)をそれぞれ同時に行った。関節内注射後6週でsacrificeし、現在パラフィン標本を作製し、サフラニンO染色にて組織学的評価を行っている。
一方実験2においては、変形性膝関節症患者(Kellgrence Lawrence分類 gradeIV)に対し人工膝関節置換術(TKA)を行った14名(男性1例、女性13例)、前十字靭帯再建術後の抜釘患者2例、膝棚障害患者1例、半月板損傷患者1例の計4名(男性3例、女性1例)、の関節内の増殖した滑膜(膝蓋上嚢、内側外側gutter、顆間窩、膝蓋下脂肪体のいずれかから採取)を術中に摘出し、これらの滑膜をパラホルムアルデヒドにて組織の固定を行った。これらの標本に対しパラフィン包埋を行い組織標本を作製した。現在疼痛に関与していると報告されているATP受容体であるP2X受容体の発現の有無について免疫染色を用いて確認している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

標本の採取、すなわち人工関節膝関節の症例数も限りがあるため時間がかかっている。さらに標本の処理、すなわちウサギの膝関節の脱灰にも時間を要している。

今後の研究の推進方策

平成25年度には平成24年度で採取された標本に対し、それぞれ組織学的検討、すなわちATP受容体であるP2Y2受容体の発現を免疫染色にて、また軟骨変性の有無をサフラニンO染色を用いて行い、結果をまとめる予定である。

次年度の研究費の使用計画

昨年度の残金を、免疫染色、サフラニンO染色に使用予定である。

URL: 

公開日: 2014-07-24  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi