3次元ヴァーチャル・リアリティ画像を実鏡視映像へ重畳するAugmented Reality技術を関節鏡手術に応用し、肉眼で判別困難な病変部や関心領域をリアルタイムに可視化する手術システム構築を行った。本研究は光学式センサを用いて実座標系と術前のCT・MRIの3次元画像座標系を表面マーカーにて簡便に位置合わせし、患者や患肢の動きへの連動と侵襲を伴わないレジストレーション、より細かい径・狭い環境下での関節鏡手術に対応可能な専用のデバイス作製に取り組み、精度検証を行った。 レジストレーション精度(FRE)は0.94mmと良好で重畳精度は約3mm、視野移動に対する追従は8-10フレーム/秒であった。
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