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2012 年度 実績報告書

ヒストン脱アセチル化酵素阻害剤SAHAのオートファジー細胞死誘導機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 23791660
研究機関九州大学

研究代表者

岡田 貴充  九州大学, 大学病院, 助教 (70525550)

キーワードautophagic cell death
研究概要

昨年度に引き続きSAHAによるautophagic cell deathと細胞周期G2/M誘導メカニズムを検討した。
SAHAの指摘濃度を細胞に投与し,6時間、12時間、24時間、36時間、48時間後に細胞を回収して、autophagy 誘導タンパク質 LC3-I、LC3-II、Beclin1の経時的発現量の変化を調査した。LC3-I、LC3-II、Beclin1ともに投与後12時間の時点で発現上昇を認め24時間後でBeclin1の発原量が最大となる傾向がみられた。
また、経時的にSAHAの投与によりG2/M fractionの 増加を検討した。するのかを調査する。SAHA投与後4時間後、6時間後、12時間後、24時間後、36時間、48時間後にSAHAを投与した細胞を回収しFlow cytometryを施行してそのpooulationの増加を調査したところ12時間後にG2/M fractionの増加を認め24時間で最高に達した。SAHAはヒストンをアセチル化することにより転写を促進することでその薬効を発揮する。①SAHAがヒストンをアセチル化する時間、②SAHAがG2/M分画を上昇させる時間、③SAHAがautophagy関連タンパク質の発現を上昇させる時間の以上の3つの時間の関係を詳細に検討すると、SAHAによるヒストンのアセチル化が最も早く8時間でマックスに達し、続いて12時間でautophagy誘導タンパクの発現量の増加とともにG2/M fractionが増加する現症がみられた。少なくともSAHAはヒストンをアセチル化することにより何らかのタンパクの発現を上昇させautophagyとG2/M fractionへの導入を生じさせていることは分かったが、細胞周期とautophagyの導入には明確なタイムラグがなくどちらが先行する事象なのかを確定するに至らなかった。

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公開日: 2014-07-24  

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