研究課題
マウス骨髄由来間葉系幹細胞の培養細胞株ST2細胞を用い、骨芽細胞分化促進因子BMP2と脂肪細胞分化促進因子PPARγの活性状態におけるクロストークに関し、リアルタイムRT-PCRやマイクロアレイによる分化マーカー遺伝子mRNA発現、ChIPアッセイを用いたエピジェネティクス制御の両面から解析を行った。前年度までの結果に加え、マイクロアレイの結果、BMP2とPPARγリガンド処理の順番によってmRNA発現が変動する遺伝子は、脂肪細胞分化マーカー遺伝子や骨芽細胞分化マーカー遺伝子の他にゲノムワイドに変化することを見出した。今年度は解析対象となる遺伝子の探索を行い、更なる研究の発展の可能性を試みた。これらの結果の一部は"Signaling Crosstalk between PPARγ and BMP2 in Mesenchymal Stem Cells."のたいとるで、平成24年12月に電子ジャーナル「PPAR Research」(インパクトファクター2.685)にcorresponding authorとして掲載された(2012:607141.)。さらにPPARγ機能と関連する機能未知遺伝子のノックアウトマウス作出にも成功し飼育維持を行っている。組織特異的なノックアウトマウスの作出を行う為に、まずFLP Tgマウスと掛け合わせてloxP配列のみの配列を有するflマウスを作出した。更にflマウスを掛け合わせる事でホモfl/flマウスの作出に成功した。現在組織特異的遺伝子組み換えを行うためにCre-Tgマウスを掛け合わせている。
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Physiol Rev.
巻: 93 ページ: 481-523
10.1152/physrev.00008.2012.