αCGRP遺伝子欠損マウスとCGRP受容体拮抗薬を用いて、術後痛および炎症性疼痛モデルを作製し TRPV1 とCGRPの関与を検討した。本研究では、 1)疼痛の種類によりにαCGRPの関与が異なり、 2)炎症性疼痛モデルにおいて自発痛・熱性痛覚過敏に脊髄レベルで関与し、さらに 3)αCGRPは強く長い痛みに関与することが明らかとなった。 臨床において疼痛のタイプにより、CGRP受容体拮抗薬が有効である可能性が示唆された。また、CGRP含有線維はTRPV1受容体を共発現しており、TRPV1活性化とCGRPとが関連している可能性が示唆された。
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