研究課題/領域番号 |
23791701
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
柴田 康之 名古屋大学, 医学部附属病院, 講師 (70351103)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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キーワード | 末梢神経ブロック / 腹横筋膜面ブロック / 腹直筋鞘ブロック / 開腹術 |
研究概要 |
初年度の臨床研究に関して,2段階にわけて行うことになった.まず,硬膜外ブロックを実施した群と腹横筋膜面ブロックを執刀前に行った群で比較した.これに関しては,腹横筋膜面ブロックを執刀前に行った群と硬膜外麻酔を行った群では,患者背景に有意差があるとはいえない状況で,術後鎮痛に関してモルヒネの使用量,AUC-VASも有意差があるとはいえなかった.現在,腹横筋膜面ブロックを執刀前に実施する群と腹横筋膜面ブロック(執刀前実施)と腹直筋鞘ブロック(手術終了時)の臨床研究を行って,10症例が終わった段階で結果を出せていない.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
初年度は,硬膜外麻酔と二回注入(執刀前に腹横筋膜面ブロック,手術終了時に腹直筋鞘ブロック)を行う予定であったが,硬膜外麻酔に依存の強い外科側の意見を取り入れ,臨床研究を二段階に分けて行うこととなった.また,臨床研究開始当初,臨床研究対象患者であることが,病棟で周知されていなかったことによって,研究途中で硬膜外カテーテルが抜去されたり,モルヒネの患者自己調節鎮痛が中止されることが起き,臨床研究対象から外れてしまうことが続いたため,思うように臨床研究が進まなかった.
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今後の研究の推進方策 |
初年度の臨床研究を二段階に分けたため,その分の遅れを取り戻し,引き続き,次年度の臨床研究,硬膜外麻酔をした群と腹横筋膜面ブロックと肋間神経ブロックを実施した群の比較を開始していく.
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次年度の研究費の使用計画 |
局所麻酔薬ロピバカインの血漿濃度測定が今後増える.ロピバカイン血漿濃度は高速液化クロマトグラフィーで行っており,そのカラムに研究費を主に費やしていく予定である.また,当該臨床研究の結果が学会で報告する費用として使用していく.
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