研究概要 |
ラットを用いて腎虚血再灌流モデルを作成し、投与群、非投与群に分けてETS-GSの腎保護効果について検討してきた。当初予想していた通り、BUN,Creatinineなどの腎機能については投与群の方が非投与群に比較して、腎傷害が抑制されている傾向が認められた。実験はまずまず順調に進んでおり、母体数も増えてはきたが、各測定値のばらつきが非常に大きかったため、今後更なる追加実験を行っていく必要があると判断している。今後は更にデータを増やし、次年度中にデータの解析に取り掛かる予定である。また、組織学的には投与群の方が非投与群に比較して、明らかに腎傷害の程度が抑制されており、今後はhistogical scoreを算出して統計学的処理を行っていく予定である。MalondyaldehydeやHydroxylradicalといった、酸化ストレスマーカーについても測定を行っており、こちらについても投与群の方が、非投与群に比較して腎傷害が抑制されている傾向が認められた。しかし、前述の通り、各測定値のバラつきが非常に大きいため、統計学的処理を行うのは、追加実験を行って更に母体数を増やしてからにしたいと考えている。以上、これまでのところ、当初の予定からは遅れをとってはいるものの、実験は順調に進んでいると考えている。今後の予定としては、データの解析が終了次第、。論文の作成に取り掛かり、更に学会発表も行っていきたいと考えている。
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