研究課題
若手研究(B)
プロポフォールの予測濃度を一定に保つ投与方法(臨床で広く利用されている方法)を利用する場合、投与開始後約2分間は予測濃度に比べて実測血中濃度が2倍以上高くなり、その後約30分間は逆に低くかつ徐々に減少することが明らかとなった。さらに、最大投与速度を減少させることが予測精度を向上させることも明らかとなった。この投与方法を利用して行う全身麻酔において麻酔開始時の就眠時濃度をその後の全身麻酔の参考にすると術中覚醒の危険があり、その可能性は初期投与速度の減少で減らすことができると考えられた。
麻酔関連薬剤の薬物動態力学