研究課題
高齢化等による癌患者の増加とともに、高効果・低副作用な抗癌剤の開発が求められている。我々は固形腫瘍の癌特異的分子アネキシン結合ぺプチドを同定した。本研究では、現在臨床応用されている抗癌剤にペプチドを組み合わせ、高効果かつ低副作用な癌特異的抗癌剤の開発を目的としている。癌特異的化学療法の基礎となる抗癌剤の合成・精製実験を行った結果、タキサン系抗癌剤、カンプトテンシンなどとペプチドを化学合成し、抗癌剤を作成することに成功した。本研究の最大の利点は、ペプチドの利用にある。ペプチドは容易に化学合成可能で、基本的な化学反応で各種抗癌剤との組み合わせも可能である点にある。理論的にはどんな抗癌剤とも合成可能であり多種多様な癌種に応用が期待される。また、大量合成によりコスト削減が期待でき、抗体医薬品のように高価にはならないと考えられる。H24年は泌尿器癌モデルマウスの作成と抗癌効果の検討として、ルシフェラーゼ (luciferase)で蛍光標識された前立腺癌細胞PC3-Luを作成することに成功した。この細胞は前立腺部に移植しても、蛍光量で生細胞数を評価することができるシステムであり、腫瘍の大きさといった指標よりも優れた効果判定システムであると考えられる。現在、この前立腺癌モデルマウスを用いて、ペプチド付加した抗癌剤の治療効果、有効濃度や至適な投与スケジュールの検討、血液毒性、組織毒性などを検討している。
2: おおむね順調に進展している
癌特異的化学療法の基礎となる抗癌剤の合成・精製実験を行った結果、タキサン系抗癌剤、カンプトテンシンなどとペプチドを化学合成し、抗癌剤を作成することに成功した。蛍光標識された前立腺癌細胞を作成することに成功しことにより、腫瘍を可視化した前立腺癌モデルマウスで抗癌剤の効果や、血液毒性、組織毒性などを検討中である。
H26年:抗癌剤とペプチドの合成と泌尿器癌モデルマウスの作成や、血液毒性、組織毒性などを検討する
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