前立腺癌骨転移症例において血清MMP-2値は高値を示し、骨転移および予後予測マーカーに成りうることが示唆された。未治療前立腺癌骨転移症例において、内分泌療法とゾレドロン酸併用群では、内分泌療法単独群と比較し、PSAとALP低下率は有意に高く、腰椎の骨密度は治療前と比較し、有意に増加した。去勢抵抗性前立腺癌症例に対するアンチアンドロゲン交替療法においてPSA低下率50%以上を予測するノモグラムを作製した。ROC曲線ではAUC72.5%であった。去勢抵抗性前立腺癌に対して新規薬剤が使用可能となる中で今回作製したノモグラムは、去勢抵抗性前立腺癌に対する治療戦略を立てる上で有用であると考えられる。
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