研究課題
現在の不妊治療において着床不全の治療方法を確立する事が求められている。これまでに多くの物質の関与が報告されてきたが、臨床的には黄体補充としてプロゲステロン製剤が使用されて続けてきた。我々の検討から着床期子宮におけるSTAT3活性が着床不全不妊症の病態の重要な分子標的の一つであることが示唆された。最近の研究から乳癌細胞株などでプロゲステロンの作用によりSTAT3が活性化する事から、子宮においてもプロゲステロンープロゲステロンレセプターシグナルによりSTAT3活性が誘導される可能性が考えられる。ではなぜ既存のプロゲステロン補充の治療効果は充分ではなかったのか?着床不全不妊症の治療に対する新たな分子標的の検索のためにプロゲステロンープロゲステロンレセプターからSTAT3活性のシグナル伝達についてin-vitroおよびin-vivoで解析を行った。プロゲステロンープロゲステロンレセプターシグナルから、STAT3活性までに2つの経路がある事が示唆された。
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Lab Anim
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Mol.Hum.Reprod
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10.1093/molehr/gar070