研究課題
若手研究(B)
胎盤形成不全による高血圧を誘導した妊娠高血圧腎症(preeclampsia; PE)モデル動物を用いて、PEの血管内皮機能障害の機序解明を確立するための研究を目的とした。妊娠ラットの胎盤形成期に、一酸化窒素(NO)合成酵素阻害薬であるNω-Nitro-L-arginine methyl ester(L-NAME)を持続投与することにより、PEモデル動物を作成した。このモデル動物では血圧は上昇し、脱落膜内血管へのトロホブラスト侵入不全がおこり、胎盤形成不全、胎仔発育不全を認めた。子宮動脈内皮細胞のNO産生は亢進していたが、細胞内Ca濃度や活性酸素種産生に変化はみられなかった。
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