研究課題
酸味受容体PLD1L3/PKD2L1複合体のチャネルポア領域の同定を目指した。PKD1L3全長とPKD2L1全長をそれぞれpDisplayに挿入したコンストラクト(それぞれ、PKD1L3-FL、PKD2L1-FLと命名)を作製し、これらを鋳型として各種点変異体を作製した。アミノ酸点変異は、推定ポア領域のアスパラギン酸、グルタミン酸を、それぞれアスパラギン、グルタミンに置換した。PKD2L1-FLとPKD1L3各種変異体の共発現、および、PKD1L3-FLとPKD2L1各種変異体の共発現により、両分子のHEC293T細胞表面への移行が認められた。PKD2L1-FLとPKD1L3各種変異体の共発現、および、PKD1L3-FLとPKD2L1各種変異体の共発現によるクエン酸応答を、Ca2+イメージング法で解析したところ、PLD2L1のD523が複合体のCa2+透過性を決定することが明らかとなった。次に、複合体の酸応答機能に重要な領域の解明を目指した。PKD1L3とPKD1L2のキメラ体を複数種作製し、キメラ体とPKD2L1との共発現により、両分子のHEC293T細胞表面への移行を観察した。PLD1L3のN末端細胞外領域、TM1-5領域、TM6-C末端細胞内領域のいずれの部分をPKD1L2に置換しても、PKD2L1との共発現による細胞表面への移行が認められなかった。さらに、PKD2L1とPKD2のキメラ体を複数種作製し、キメラ体とPLD1L3との共発現により、両分子のHEC293T細胞表面への移行を観察した。PKD2L1のC末端細胞内領域以外の領域をPKD2に置換すると、PKD1L3との共発現による細胞表面への移行が認められなかった。現在、PKD2L1とPKD2のキメラ体のうち、細胞表面への移行が認められたものに関し、PKD1L3との共発現によるクエン酸応答の有無を解析中である。
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