500msの白色雑音に無音部分(Gap)を有するA、B、X音を作製した。GapはA音で5ms、B音で70msとし、X音は5~70msの範囲を5ms刻みで可変とした。測定は20~30歳代の健常聴力者にA-B-X、B-A-Xの順で聴取させ、X音がA音もしくはB音のどちらに聞こえたかを強制選択法にて解答させ、B音と解答した場合をGap検知と判定した。 Gap検知が50%以上となったのは、A-B-X、B-A-XともにGapが25ms以上であった。これは、/ba/-/pa/音を用いたカテゴリー知覚の結果と近似しており、聴覚時間分解能の測定法として妥当であると考えられた。
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