今後の研究の推進方策 |
次年度も予定通り研究をすすめる。25年度には扁平上皮がん細胞が骨細胞におよぼす影響について解析する。 (1) 骨由来細胞株(A)、軟骨由来細胞株(B)、線維芽細胞由来細胞株(C)、正常上皮由来細胞株(D)、皮膚扁平上皮がん由来細胞株(E)を用い、A,B,CとD,Eの2群にわける。A,B,Cのうち一つの細胞株とD,Eののうちの一つの細胞株をそれぞれ共培養し、その変化を検討する。検討内容としては、1、形態学的変化、2,遊走能、3,TGFβの自己産生能、4,TGFβの添加による1~2の変化 5,Snail,Twist,RANK/RANKLの変化である。そして、このデータを臨床的データとの相関を統計学的に解析する。 (2) a.皮膚扁平上皮がん由来細胞株をヌードマウスの1.皮下 2.外耳道(骨直上) 3.耳介(軟骨上)に移植し、移植部位による違いを確認する。外耳道(骨直上)に移植したものでEMTを認めるものでは骨浸潤がすすむことが予想される。b.皮膚扁平上皮がん由来細胞株にTGFβ、Snail,Twistの発現ベクターを遺伝子導入したのち1.皮下 2.外耳道(骨直上) 3.耳介(軟骨上)に移植し、EMTの発現および骨浸潤について解析する。aと比較し、骨浸潤の速度および範囲に違いができるか検討する。
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