メニエール病患者の内リンパ水腫を描出可能な新たな検査手法として3T-MRIを用いた画像診断が開発されたが、実施症例数が少なく、内リンパ水腫の程度との関連などに関しては未だ明らかとなっていない。本研究では、グリセロールテストや蝸電図など、従来、内リンパ水腫を間接的に証明するために用いられた検査法と3T-MRIを用いた検査手法の比較検討を行ない、画像診断との相関を明らかにすることを目的とした。その結果、グリセロールテストや蝸電図と比較し、3T-MRI法は内リンパ水腫の感度がもっとも高いことを明らかにした。また、浸透圧利尿剤治療前後で内リンパ水腫の改善を画像的に捉える事が可能であることを示した。
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