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2011 年度 実施状況報告書

筋萎縮性側索硬化症における嚥下障害の病態の解明 -モデルマウスを用いて-

研究課題

研究課題/領域番号 23791921
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

斉藤 敦志  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80573633)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード嚥下障害 / ALS
研究概要

本研究の目的は、ALSモデルマウスを用いて、嚥下・咀嚼と関連する脳幹の各運動神経核や、それらの神経核に支配される舌や咽頭喉頭の組織学的、分子生物学的解析を行い、ALSにおける嚥下障害の病態を明らかにすることである。低発現型G93A型SOD1トランスジェニックマウスの若年(12週齢)、四肢麻痺発症前(20週齢)、発症後(38週齢)を用いた。灌流固定を行い脳幹を採取し、クライオスタットにて凍結切片を作成した。アストロサイト抗体GFAP(glial fibrillary acidic protein)とミクログリア抗体Iba1(ionized calcium binding adapter molecule 1)とMac2(macrophage specific marker 2)を用いて免疫組織化学法を行い、延髄におけるグリア細胞の経時的変化について検討した。発症前延髄背側に限局していたGFAP陽性アストロサイトが、発症後には延髄全体で認められるようになった。またIba1陽性のミクログリアは、発症前延髄全体に存在し、発症後には舌下神経核周囲で増加した。一方発症前にはほとんど認められなかったMac2陽性のミクログリアが、発症後には舌下神経核を含めた延髄腹側に出現していた。野生型マウスでは、グリア細胞の局在の大きな変化は認めなかった。このようにグリオーシスの程度はALSの病態の進行度を反映している。GFAPやIba1、Mac2のグリアの局在の違いが、ALSにおける運動神経選択的神経細胞死と関連があるものと考えている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

咀嚼筋(側頭筋、咬筋、翼突筋)、顔面表情筋、咽頭、喉頭などの末梢筋組織の採取に習熟していないため、現在のところ研究は遅れている。

今後の研究の推進方策

咀嚼筋(側頭筋、咬筋、翼突筋)、顔面表情筋、咽頭、喉頭などの末梢筋組織のサンプル採取を急ぎ、解析を進めていく。

次年度の研究費の使用計画

動物飼育代、抗体購入費など

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公開日: 2013-07-10  

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