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2013 年度 実績報告書

筋萎縮性側索硬化症における嚥下障害の病態の解明 -モデルマウスを用いて-

研究課題

研究課題/領域番号 23791921
研究機関京都府立医科大学

研究代表者

斉藤 敦志  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80573633)

キーワード嚥下障害
研究概要

本研究の目的は、ALSモデルマウスを用いて、嚥下・咀嚼と関連する脳幹の各運動神経核や、それらの神経核に支配される舌や咽頭喉頭の組織学的、分子生物学的解析を行い、ALSにおける嚥下障害の病態を明らかにすることである。
低発現型G93A型SOD1トランスジェニックマウスの若年(12週齢)、四肢麻痺発症前(20週齢)、発症後(38週齢)、野生型マウスを用いた。片側の舌下神経を結紮し、切断後3、7、14、28日後に灌流固定を行い脳幹を採取し、クライオスタットにて凍結切片を作成した。
Nissl染色とChAT抗体(choline acetyltransferase)による免疫組織化学法を行い、延髄の舌下神経核のニューロンの経時的変化について検討した。
発症前・発症後・野生型の全てのマウスで、舌下神経結紮後3日目には舌下神経核のニューロンにおいてChATの染色性の低下を認め、7日目にはChAT陽性ニューロンはほとんど消失した。その後ChAT陽性ニューロンは増加し、28日目には発症前・野生型のマウスでは、ChAT陽性ニューロンはさらに増加し、非切断側に比べ約80%のニューロンがChAT陽性になったが、発症後のマウスではChAT陽性ニューロンの回復率が低かった。
以上よりALSモデルマウスでは、発症前や野生型マウスと比べて、軸索損傷時に舌下神経核のニューロンが損傷を受けやすいことが明らかになった。

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公開日: 2015-05-28  

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