研究概要 |
原田病と診断されて通院中の9例16眼(原田病群)および正常眼21例21眼(コントロール群)を対象として生体共焦点顕微鏡(Heidelberg Retina Tomograph II Rostock Corneal Module)をもちいて角膜輪部を観察し、pallisade of Vogt部における角膜輪部基底細胞の長経および面積を計測した。 原田病群における角膜輪部基底細胞の長径および面積はおのおの16.1±1.1umおよび135±14.7um2であり、コントロール群においてはおのおの12.1±1.9umおよび112.2±11.9um2であり、原田病軍において有意に大きかった(p=0.001, Mann-Whitney test, t-test)。 結論:原田病においては角膜輪部のメラノサイトが破壊され、それによって角膜上皮幹細胞ニッチが変化して、角膜輪部基底細胞が正常より大きくなっている可能性が示唆された。
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