研究課題
眼圧測定装置開発のための研究としての進捗として、測定系では有限要素シミュレーションにおける境界条件となる,眼圧測定に用いられる圧搾空気の圧力プロファイルについて,圧力センサを用いた計測を行った.その後,変形挙動の再現についてはシュミレーション系へ移行中である.シュミレーション系では,動的解析部分に要する時間が当初所定されたよりも,長時間かかっているため次善策として,代表的な角膜物性とその応答の関係のデータベースを事前に作成しておき,マッピングによる対応関係によって高速に眼圧を算定する方法を検討中である.
2: おおむね順調に進展している
シミュレーション系に若干の遅れを認めるものの,測定系でのデータ取得は完了している.研究協力者の研究室にて,本研究の補助員となる修士大学院生が,本年より新たに協力を申し出たことにより,解析系の進捗の遅れが取り戻せることが期待される.
測定系とシュミレーション系で得られた情報の統合により,医療機器プロトタイプの作成を企業との産学連携により画策している.最終年度は製作したプロトタイプにより,臨床データを蓄積し,信頼性と安定性の確認を進め,眼圧測定装置の実用化を目指したい.
該当なし
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Int Ophthalmol.
巻: 32 ページ: 553-557
10.1007/s10792-010-9387-7
PLoS One
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