高齢者の失明原因として重要な加齢黄斑変性(AMD)症例において、眼内液における血管新生抑制的isoformであるVEGFA-165bの濃度を測定した。AMDにおけるVEGF-A165bはコントロールと差がなく、AMDではVEGF-A165bの関与が少ない可能性が示唆された。さらに、眼内血管新生をきたす重要な疾患である網膜静脈閉塞症(RVO)でも検討したところ、コントロールよりも低下しており、網膜静脈閉塞症では血管新生促進にバランスがとられていることがわかった。酸化脂質13(S)-HpODEによるラット脈絡膜新生血管モデルにて、VEGFA-165bにより脈絡膜新生血管が抑制される傾向が見られた。
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