研究課題
若手研究(B)
上下回旋斜視患者は、異常な「スラント感覚(回旋視差により惹起される前後方向への傾き知覚)」を普段感じることはないが、特殊な条件(アナグリフ両眼分離)下で回旋視差のみを有する視標を見た場合、両眼単一融像視ができていれば、健常者と異なるスラント感覚を知覚していることが分かった。このことから、上下回旋斜視患者が立体的な視対象を見る際、視覚的な不快感から解放されるために、代償的に回旋視差を無視している可能性があると考えた。
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