私たちは培養角膜内皮細胞ではH2O2で細胞死を誘導確認できた。またミトコンドリアの膜電位のマーカーであるMitotrackerの染色おいても染色を認めなかった。100nMのCsA存在下での100μMH2O2の刺激では細胞死の抑制を認めた。また同様にミトコンドリアの膜電位の低下の抑制も認めた。CsA存在下でのH2O2刺激では、培養細胞同様に膜電位低下の抑制を認めた。 CsAは外科的侵襲による角膜内皮細胞のミトコンドリア膜電位の低下を抑制し、細胞死を抑制することを示唆した。今後角膜移植時における内皮細胞の保護に期待できる薬剤と考えられる。
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