研究課題
腸管の神経堤細胞の遊走・分布に関連する遺伝子SOX10に蛍光タンパクVENUSが標識され、神経堤細胞のみを器官培養下で生きたまま蛍光顕微鏡で観察できるトランスジェニックマウス(SOX10-VENUSマウス)を用いた神経堤幹細胞移植実験を行う事に先立ち、SOX10-VENUSマウスの腸管より蛍光タンパクVENUS陽性細胞のみをcell sortingにより分離した細胞での神経堤幹細胞塊の作製を試みた。また、SOX10-VENUSマウス胎仔の腸管を用いた組織培養で、細胞外マトリックスであるラミニンを添加し、無添加の腸管より有意に腸管神経系の発達が促進されるか否かを検討した。最初に、SOX10-VENUSマウスの腸管を用いた腸管神経系の発達を促進する要素を見出す検討を行い、腸管組織に細胞外マトリックスであるラミニンを添加することで、無添加の腸管より有意に腸管神経系の発達が促進されることを明らかにした。ここまでの成果は正常な腸管での知見であるため、現在ヒルシュスプルング病モデルマウス腸管にラミニンを添加する検討を開始しており、当初の目的である神経堤幹細胞移植実験を目指した研究と併せて継続していく。
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Pediatric Surgery International
巻: Feb;30(2) ページ: 189-95
10.1007/s00383-013-3452-z
巻: Nov;29(11) ページ: 1205-8
10.1007/s00383-013-3388-3