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2012 年度 実施状況報告書

口唇口蓋裂初回口唇形成術時の自己臍帯血由来間葉系幹細胞移植による顎裂閉鎖の研究

研究課題

研究課題/領域番号 23792049
研究機関横浜市立大学

研究代表者

安村 和則  横浜市立大学, 附属病院, 助教 (40351621)

キーワード臍帯血由来間葉系幹細胞 / 間葉系幹細胞 / 唇顎口蓋裂 / 顎裂 / 歯肉骨膜形成術 / Gingivoperiosteoplasty / 骨再生
研究概要

自己臍帯由来間葉系幹細胞 Mesechymal Stem Cell(MSC)を,ヒト臍帯から効率よく採取,培養することにすでに成功している。
さらに,ウシ胎児血清を用いた培地による3継代程度の培養で,NOD-SKIDマウスの顎欠損モデルへの移植に十分な細胞が確保できることが分かった。現在n=23でMSCの培養を進行中であり,実際にこれらの細胞を用いてNOD-SKIDマウスへの移植を展開中である。顎欠損に臍帯由来 MSC 移植 を行う動物実験モデルの作成では,顕微鏡下の操作でマウス上顎骨に直径2mmの骨欠損を作成して移植を行う歯肉粘骨膜形成術 Gingivoperiosteoplasty (GPP)モデルが完成している。
細胞の多分化能についても検証中であるが、臍帯由来MSCは骨分化能が低いという他施設の報告もあることから,骨に分化させないMSCの移植でも骨に分化させた細胞の移植と同等の骨形成能を有するかについて検証中である。足場材料(キャリア)としては,PLLA,PLGAを用いた検証も行っている。将来的には,胎児診断された唇顎口蓋裂患者自身の臍帯血血清,臍帯MSCを分娩時に採取し,自己血清と自己MSCだけを用いて増幅培養,骨に分化誘導し,生後3~4カ月で行われる歯肉粘骨膜形成術 Gingivoperiosteoplasty (GPP)の際に,本人に戻す形での移植医療につなげたい。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

移植実験のサイクルが最短で2か月と長く、前回移植実験の結果をフィードバックした移植を次に行いたいため、時間がかかっている。

今後の研究の推進方策

当施設の附属病院には Cell Processing Center(CPC) が併設されており,実際の臨床応用に向けてCPC内でMSC培養を行い,臨床応用を行う上での問題点を収集する作業を同時に行っていくのがよいのではないかと考えられる。これらの問題点を,並列して行う基礎研究で解決していくような研究スタイルが理想である。

次年度の研究費の使用計画

移植実験が中心になるため,実験動物と,取得標本の観察のための備品や試薬の購入が中心になる予定である。

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公開日: 2014-07-24  

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