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2012 年度 実績報告書

間葉系幹細胞の生体内における局在・動態・生理学的機能の解明

研究課題

研究課題/領域番号 23792058
研究機関慶應義塾大学

研究代表者

河村 佳見  慶應義塾大学, 医学部, 特任助教 (20505044)

キーワード間葉系幹細胞 / 体性幹細胞
研究概要

本研究は、骨髄由来間葉系幹細胞(Mesenchymal stem cells: MSCs )の生体内における局在と動態、生理学的性質及び役割を明らかにすることを目的とする。近年我々は、特異抗原を指標にフローサイトメトリーを用いて、MSCsを成体骨髄から培養を経ずに直接分離する方法を確立し、マウスMSCsはSca-1(stem cell antigen-1)及びPDGFRα(platelet-derived growth factor receptor α)共陽性分画中に最も高頻度に存在することを見出した。
そこで本研究では、MSCsがいつ、どこから、どのように生じるのかを解明するために胎生期MSCsの解析を行った。まず、成体骨髄からMSCsを分離するのに用いたマーカーが胎生期でも機能するのかを調べるために、発生段階ごとにSca-1およびPDGFRα陽性の細胞をFACSにて分離し、線維芽細胞コロニー形成能、多分化能の解析を行った。その結果、胎生(E)11.5-13.5日目ではSca-1陰性の細胞にMSCsが含まれるのに対し、E14.5-16.5日目からSca-1陽性細胞にもMSCsが含まれることが分かった。さらにE16.5ではPDGFRα陽性細胞中のSca-1陰性画分より陽性画分の方がコロニー形成能が高いことが認められた。これまで胎生初期のMSCsは主として神経堤由来で成体骨髄へはあまり寄与せず、E14.5付近から神経堤由来以外のMSCsが生じることが報告されている。我々はSca-1の発現パターンにより胎生期型MSCsと成体型MSCsが区別されるのではないかと考え、Sca-1遺伝子座にCreERT2 2A KOrをknock inしたES細胞を作製し、germline キメラマウスを得た。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Primary evaluation of induced pluripotent stem cells using flow cytometry2013

    • 著者名/発表者名
      河村佳見(共筆頭著者)
    • 雑誌名

      Inflammation and Regeneration

      巻: Vol.33 No.1 ページ: 003-012

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Derivation of induced pluripotent stem cells by retroviral gene transduction in mammalian species.2012

    • 著者名/発表者名
      今村公紀
    • 雑誌名

      Methods in molecular biology

      巻: 925 ページ: 21-48

    • DOI

      10.1007/978-1-62703-011-3_2

    • 査読あり
  • [学会発表] マウス胎生期における間葉系幹細胞の挙動2012

    • 著者名/発表者名
      河村佳見
    • 学会等名
      第35回日本分子生物学会年会
    • 発表場所
      福岡国際会議場
    • 年月日
      20121211-20121214

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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