再建手術は自家組織移植を中心としたボリューム付加手術が行われている。健常部がドナーとして傷つけられ、パッチワークとして移植されている。そこで、注射針で注入できる人工生体材料に、脂肪の誘導・生着促進を目的とした物質を付加して移植することで、移植部に脂肪組織を誘導・生着維持する、新しい組織移植について基礎検討を行った。 効率的に脂肪誘導・生着促進を生じるためのPioglitazoneの至適濃度を脂肪前駆細胞を用いてPPAR-γ mRNA発現により検討した。さらに鮭コラーゲンにPioglitazoneを同濃度で付加し、マウス背部皮下に注入したところ、4週間で成熟脂肪細胞が確認できた。
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