乳癌術後に生じた乳房欠損に対して腹部や背部の脂肪組織を移植することにより乳房欠損を目立たなくすることが出来る。しかしその手術の際脂肪組織に寄与する動、静脈を損傷するなく行う剥離操作は細かい作業を要し、習得に時間を要する。 今回我々は術前に撮影した造影CTによる血管走行を術中にナビゲーションシステム上に表示することにより術中に容易に血管走行を確認しながら手術を行うことが出来るため剥離操作を行える。 同ナビゲーションシステムを導入するにあたり血管表示の位置正確性を検討する必要がある。そのためミニブタを用いた動物実験を行い、誤差は1㎝以下と臨床応用に向けて成果を上げることが出来た。
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