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2011 年度 実施状況報告書

ヒト脂肪組織幹細胞の扁平上皮癌細胞に対する影響

研究課題

研究課題/領域番号 23792064
研究機関日本医科大学

研究代表者

飛田 護邦  日本医科大学, 医学(系)研究科(研究院), その他 (10599038)

研究期間 (年度) 2011-04-28 – 2014-03-31
キーワード脂肪組織幹細胞 / 扁平上皮癌 / 動物実験
研究概要

本研究の目的は、癌細胞に対する移植間葉系幹細胞の生体内動向について動物実験を通して検証するものである。とくに脂肪組織幹細胞に関する癌細胞への影響は未解明であり、本研究では主として口腔領域に好発する扁平上皮癌に対するヒト脂肪組織幹細胞の影響を検証したいと考えている。平成23年度は、具体的研究計画の立案を実施した。平成24年度は下記実験計画に従い研究を推進する。概要としては、扁平上皮癌を培養・増殖させた後、細胞をヌードマウス腹部皮下に移植する予備実験を実施する。その後、癌細胞の生体内動向を観察し実験モデルとしての検証を実施する。本実験としてヒト脂肪組織幹細胞との移植実験を実施する。1. 扁平上皮癌細胞の移植(予備実験):倫理委員会の承認を得た上で、既に報告されている癌細胞移植モデルに基づき(Karnoub AE, Dash AB, Vo AP, et al Nature 2007)、扁平上皮癌細胞をヌードマウス腹部皮下に、任意の細胞数を移植する。移植細胞として500000 細胞個を移植する。2.移植細胞の観察及び肺転移率の検証:移植した癌細胞の動向を約90 日間観察し、腫瘍化の状態を肉眼的に観察し、増加曲線を作成する(腫瘍の成長程度に応じ、観察期間は適宜変更する)。腫瘍化の状況を確認した後(約90 日後)に、実験動物から採取した肺組織にインディアインクを気管支部より注入し、白色となる肺転移箇所を計測する。また同時に組織標本作製用の肺組織を用意し、組織学的観察を実施する。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

現在、作成した研究実施計画に基づき、学内倫理委員会の審査待機中である。学内申請書等が受理され次第実験を開始できる状況は整っている。平成24年度内に予定している研究内容については、十分に実施できると推測しているため、本研究計画は概ね順調に進展していると思料する。

今後の研究の推進方策

平成24年度の動物実験ではヌードマウスにヒト扁平上皮癌細胞株を移植し、生体内動向を検証する予定である。本実験計画は研究代表者が実施する。具体的には、移植癌細胞株の腫瘍化を観察し、腫瘍の直径を1週間毎に計測する。またおおよそ90日後に肺転移の状況を観察するため、実験動物を安楽死させた後、肺内にインディアインクを注入し、肺転移箇所を観察する。また腫瘍組織の組織学的観察を実施する。

次年度の研究費の使用計画

平成24年度の研究費の使途として、動物実験購入費、病理関連の研究消耗品を購入予定である。またこれまでに得られた成果発表および本研究に係わる情報収集を目的とした学術会議等へ参加するための旅費等も計上予定である。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2012 2011

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (1件)

  • [雑誌論文] Concise review: adipose-derived stem cells as a novel tool for future regenerative medicine.2012

    • 著者名/発表者名
      H Mizuno, M Tobita and H Orbay
    • 雑誌名

      STEM CELLS

      巻: 30 ページ: 804-10

    • DOI

      10.1002/stem.1076

    • 査読あり
  • [学会発表] 脂肪組織幹細胞の歯科領域への応用2011

    • 著者名/発表者名
      飛田護邦
    • 学会等名
      第53回歯科基礎医学会(招待講演)
    • 発表場所
      長良川国際会議場
    • 年月日
      2011年10月2日

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公開日: 2013-07-10   更新日: 2013-08-28  

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