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2012 年度 実施状況報告書

下肢虚血再還流障害の病態解析~新たな治療法開発を目指して~

研究課題

研究課題/領域番号 23792078
研究機関福島県立医科大学

研究代表者

加藤 菜穂  福島県立医科大学, 医学部, 助教 (20457766)

キーワード虚血再還流 / IL-6 / iNOS
研究概要

両後肢3時間緊縛/再還流モデルマウスにおいて、再還流後の腎におけるIL-6 mRNA発現誘導及びiNOS mRNA発現抑制が観察されたことから、IL-6 and/or iNOSを抑制する条件を加えて検討することとした。
前年度に引き続き、好中球エラスターゼ阻害剤・シベレスタット投与下の肺・肝・腎における遺伝子発現分析を行った。シベレスタット30mg/kgを両後肢緊縛解除10分前に腹腔内投与し、生理食塩水投与群と比較検討した。
今年度は白血球遊走に関与するケモカイン・CXCL8に着目し、これが作用する2つのレセプター・CXCR-1及びCXCR-2を検討したところ、CXCR-1発現量はシベレスタット投与群の肺で生食投与群の1.8倍、肝で1/5、腎で1/6といずれも有意な変化を認めた一方、CXCR-2発現量には各群で有意差を認めず、シベレスタットの作用がCXCR-1を介する可能性が示唆された。
他に、シベレスタット投与を緊縛解除前後に分割する条件についても検討中である。
IL-6/iNOSダブルノックアウト(DKO)マウス作成に関しては、継代飼育中のIL-6+/-・iNOS+/-マウス、IL-6-/-・iNOS+/-マウス、IL-6-/-・iNOS+/-マウスをそれぞれ交配して生まれた仔計395匹についてgenotypingを順次行っているが、H25年3月末時点でDKOマウスは確認されていない。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

NOS阻害剤による実験条件選定には未着手である。
IL-6/iNOS DKOマウス作成については第2世代以降の約65%のgenotypeがIL-6+/-・iNOS+/-であり、H25年3月末時点でDKOマウスは確認されていない。

今後の研究の推進方策

今年度はNOS阻害剤投与による実験条件を選定するとともに、引き続きDKOマウス作成を行う。
後者については、生体に達する前に死亡したマウスの検討も加え、このgenotypeが致死的である可能性も考慮する。
シベレスタット投与群に関しては、すでに採取済みの献体を用いてリアルタイムPCRによる分析を継続するほか、新たな投与条件も検討する。

次年度の研究費の使用計画

前年度同様、マウス飼育費、RNA抽出試薬・器具、リアルタイムPCR試薬、血液分析試薬等の購入に使用する。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 緊縛性ショックモデルマウスの血中サイトカイン濃度とシベレスタットの効果

    • 著者名/発表者名
      加藤菜穂
    • 学会等名
      第96次日本法医学会学術全国集会
    • 発表場所
      浜松

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公開日: 2014-07-24  

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