研究課題/領域番号 |
23792108
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
六反田 賢 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (60549608)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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キーワード | RUNXファミリー / 骨格の形成 / 歯の形成 / ノックアウトマウス / ノックインマウス / コンディショナルノックアウトマウス |
研究概要 |
Runx2は、骨芽細胞・軟骨細胞分化及び歯の発生に必須な役割を果たしているが、他のRunxファミリー分子(Runx1, Runx3)も骨格形成細胞および歯の発生過程に発現が認められる。Runxファミリー分子全体の骨格形成および歯の発生における機能を明らかにする全体構想の中で、本研究では、Runxファミリー3分子に必須な共役因子Cbfbの間葉系前駆細胞特異的ノックアウトマウスを作製・解析し、Runxファミリー全体の骨格形成、歯の発生過程における機能を明らかにすべく、研究する。Cbfb は、Runxファミリーの共役因子であり、Runxファミリー分子とヘテロダイマーを形成、Runxファミリー分子の立体構造を変え、Runxファミリー分子にDNA結合能を獲得させる。すなわち、Runxファミリー分子はその機能発現のためにCbfbを必要とする。そこで、Cbfbのコンディショナルノックアウトマウスを用いて、Runxファミリー分子の機能を解明する。すなわち全身の間葉系細胞に発現するDermo1遺伝子にCreをノックインしたマウスと、Cbfb floxマウスを交配し、骨格系および歯の間葉系細胞で、それらの発生初期でCbfbを欠失させ、その表現系を解析することにより、Runxファミリー分子の骨格形成および歯の発生過程における機能を明らかにする。ただし、この方法では、エナメル上皮におけるRunx1の機能を解明することはできない。Cbfb floxマウス(理研、谷内博士より供与)はすでにホモのCbfb flox(Cbfbflox/flox)マウスを繁殖し、Dermo1 Creノックインマウス(ワシントン大学Ornitz博士より供与)との交配を行っいこの問題の解決を試みているところである。現在、マクロでの解析ではある程度の方向性を確認しており、今後組織切片におけるミクロの解析を行うべく準備している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
研究代表者は平成23年6月から11月にかけ、他施設に出向し、主に臨床活動を行ってきた。本研究は実験動物を使用することから、その間ほぼ実験できず、現在再度実験を再開すべく準備している。
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今後の研究の推進方策 |
マクロの解析はほぼ終了しているため、今後はミクロの解析を行い、それらを確実に証明する。
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次年度の研究費の使用計画 |
継続的に実験を行い、必要器材、実験試薬の購入に充てる。
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