研究課題/領域番号 |
23792157
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研究機関 | 神奈川歯科大学 |
研究代表者 |
猿田 樹理 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (30454151)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2014-03-31
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キーワード | メタボリックシンドローム / 唾液 / プロテオーム解析 |
研究概要 |
本年は、糖尿病モデル、高脂血症モデル、高血圧モデルラットを用いて唾液メタボリックシンドロームマーカー探索のために、唾液のプロテオーム解析によるメタボリックシンドローム特異的唾液由来タンパク質の同定を計画通り行いました。 糖尿病モデル、高脂血症モデル、高血圧モデルラットとコントロール群を比較して、両者で2倍以上発現に差異のあったタンパク質および、新規のタンパク質がそれぞれ明らかとなりました。2倍以上発現に差異のあったタンパク質および、新規のタンパク質は、さらに疾患特異的なものかどうかをさらに解析を行っている。 また平成24年度より、動物実験で明らかとなったタンパク質をターゲットにして糖尿病、高脂血症、高血圧患者のヒト唾液を用いた特異性の高いタンパク質を同定するために、すでに本学付属横浜研修センター横浜クリニックにおいて内科との協力を得て、様々な疾患を有する患者の唾液採取を始めている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年の計画通り、糖尿病モデル、高脂血症モデル、高血圧モデルラットより唾液を採取し、プロテオーム解析を行い、疾患同定のためのタンパク質や未知のタンパク質の解析を行っている。
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今後の研究の推進方策 |
平成24年度は、動物実験で明らかとなったタンパク質をターゲットにして糖尿病、高脂血症、高血圧患者のヒト唾液を用いた特異性の高いタンパク質を同定するために、本学付属横浜研修センター横浜クリニックにおいて内科との協力を得て、様々な疾患を有する患者の唾液採取を始める。 また、これらの患者で得られたメタボリックシンドローム特異的な唾液由来タンパク質のどれと関連があるか、あるいは無いかを検討しメタボリックシンドローム特異性をウエスタンブロットで検討する予定である。
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次年度の研究費の使用計画 |
おおむね予定通り研究が進んでいるので研究計画通り、プロテオーム測定用試薬、抗体、ELISAキット、唾液採取用のプラスチック器具などの費用を計上する。
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