研究課題
申請者は、ラットに特殊飼料を食べさせることにより、3種類のメタボリックシンドロームのモデルラット(より人間の肥満に近い、習慣性の肥満モデルで、高脂血症・糖尿病・高血圧のそれぞれ3種類のラット)の作成した。これらのモデルラットにおいて唾液の成分を計測し、マーカーとなる物質を検討した。また、高脂血症モデルラットの唾液を採取し、唾液のプロテオーム解析を行った。その結果、高脂血症ラットの唾液には、コントロール群のラットと比較して、両者で2倍以上発現に差違のあった蛋白質は25種類あり、また、新規の蛋白質の発現が8種類あることが明らかになった。これら上記のラットの結果で同定された蛋白質のうちヒトでの解析に応用可能な蛋白質を決定し、ヒトへの応用に向けた研究を進めた。本学附属横浜クリニックにある内科外来では様々な重症度の糖尿病・高血圧・高脂血症患者が来院しており、様々な重症度の糖尿病・高血圧・高脂血症患者の唾液・血液を採取することにより、動物実験で同定された目的とする蛋白質をウエスタンブロットで検討を行い、同定されたタンパク質の臨床応用が可能かどうか、特異度や鋭敏度の確認を行った。これらの患者で得られたメタボリックシンドローム特異的な唾液由来蛋白質のどれと関連があるか、あるいは無いかを検討しメタボリックシンドローム特異性をウエスタンブロットで検討を行った結果、高血圧・糖尿病・高脂血症による重症度に特異性の高い蛋白質を4種類同定することができた。
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