現在の病院歯科におけるリスクマネージメントは、実際に起こった医療事故のみを対象に調査し、解析されている。しかし、日常臨床上のヒヤリハット等の潜在的要素や、その原因となる心理的ストレスとの関連性まで、考慮されていない。臨床研修医のような経験の浅い術者の場合は本人が自覚することができないため、医療事故の頻発につながる危険性がある。従って、大学付属病院歯科等の臨床研修施設において心理的ストレスを術者本人がモニタリングし、自己のストレスレベルから、その対処方法を学ぶことは事故を未然に防ぐ大きな足がかりとなる。そこで、簡易かつウエラブルな心理的ストレスをモニタリングする装置を開発した。
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