研究課題/領域番号 |
23792214
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研究機関 | 新潟大学 |
研究代表者 |
秋葉 奈美 新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (00584591)
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研究期間 (年度) |
2011-04-28 – 2013-03-31
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キーワード | エピジェネティクス / HDACI / 骨粗鬆症 / 骨代謝制御 |
研究概要 |
本研究は骨粗鬆症患者に対するインプラントの稙立成功率の向上、生存率の向上を目的としている。抗てんかん薬として現在実際に使用されているヒストン脱アセチル化阻害剤(HDACI)により骨代謝回転を骨形成方向に制御することでインプラント周囲の骨治癒、骨再生を促進することで、オッセオインテグレーションの獲得促進を達成し、初期固定、生存率向上に寄与させようとするものである。両側第一第二大臼歯を抜歯し、抜歯窩の治癒を待ち、骨粗鬆症症状の獲得のために雌性ラットの卵巣摘出を行い、骨粗鬆症モデルラットを確立し、HDACI投与群としてHDACIの腹腔内投与を行ったラット群、対照群としてPBS腹腔内投与を行った群を準備、両側上顎骨、脛骨に欠損形成し治癒像をμCT像及び免疫組織染色像、HE-染色切片像等で組織学的に評価をおこなた。上顎骨窩洞の窩洞閉鎖治癒においてHDACI投与群と対照群において有意な差は見られなかったが、脛骨窩洞治癒においては、骨髄側に変化は見られず、また欠損閉鎖治癒像には有意な差は見られなかったが、骨表面側においてHDACI投与群では骨造成による窩洞周囲の骨の肥厚が観察された。現在、骨関連蛋白による窩洞周囲に発現するたんぱく質の同定や骨欠損修復における発現蛋白、集簇細胞の同定に努めている。更に、形成窩洞部位に対するインプラントの埋入を行い、インプラント周囲の骨治癒、骨形成、オッセオインテグレーションにおけるHDACI投与の影響について検索中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本研究はモデル作成および確立に十分な時間を費やすことが必要である。本年度はモデル確立を主な目標としたが、次年度はモデルに対する処置、さらにEGFPラットを使用したモデル確立を行い、十分な検討と解析を行っていく予定である。
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今後の研究の推進方策 |
今後は主に確立されたモデルに対し検討、解析を進めていく。免疫組織学的染色やμCT画像の定量的な計測による定量的評価等を加える予定である。さらに移植細胞や実験モデルのEGFPラットを使用し、新生骨の担保細胞の道程も行っていく予定である。メカニズムの解析を目的として培養細胞系を使用して骨芽細胞、破骨細胞の活性測定や、血中マーカーの計測による実験動物体内における骨代謝動態計測を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
骨粗鬆症モデル作成用のラットの購入、ヒストン脱s\アセチル化阻害剤の購入、骨代謝検出試薬購入、培養細胞実験必要機材購入等、に充てられ、主に初年度に確立されたモデルに対する解析を進めていくものである。
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