研究概要 |
下顎・舌・口底の腫瘍と診断され,術前から機能評価を行うことができた患者44名に対して,術前,術後1ヵ月,3ヵ月,6ヵ月,12か月の時期に検査用グミゼリーを用いた咀嚼能率測定を行い,術後の咀嚼機能の回復度に影響を及ぼす因子について検討した.その結果,術前の咀嚼能率や残存している臼歯数,舌根部の切除,下顎骨の切除,化学療法や放射線療法の影響が認められた.また,重回帰モデルを作成し予測式を算出した.これにより術前から術後の回復度を予測できる可能性が示唆された.患者のQOLの評価も行い術前後での変化を検討した.
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