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2012 年度 実績報告書

長鎖型ポリリン酸吸着アパタイト人工骨の骨再生能

研究課題

研究課題/領域番号 23792228
研究機関広島大学

研究代表者

森田 晃司  広島大学, 大学病院, 助教 (30555149)

キーワード歯学 / 生体材料 / 再生医療
研究概要

平成24年度では新しいポリリン酸/bFGFインテリジェントコーティング人工骨による骨形成促進能の検討を行った。初めに前年度で濃度決定したbFGFと25%のポリリン酸を常温下にて24時間ジェルフォーミングした後、2500回転、2分間遠心分離を行い、37℃、3日間乾燥させることでポリリン酸/bFGFインテリジェントコーティング人工骨を創製した。
その後、ニュージーランドホワイトラビット(3.0~3.5kg)の大腿骨部に円柱状骨窩(直径:3mm、長さ:5mm)を形成し、創製したポリリン酸/bFGFインテリジェントコーティング人工骨、ポリリン酸吸着型人工骨、コントロールとしてIP-CHAをそれぞれ骨窩に移植した。埋入後1,2及び3週の各期間で動物を屠殺、脱灰標本を作製し組織学的ならびに組織形態計測学的に検討した。組織学的観察において、埋入1週では各群間ともに炎症性細胞は観察されず幼弱な線維性骨が観察されたのに対して、2週ではポリリン酸/bFGFインテリジェントコーティング人工骨群ではコントロール群と比較して骨窩中の骨芽細胞は石灰化している像が観察された。また、3週ではすべての群において石灰化が完了している像が観察された。さらに、組織形態計測学的観察においても埋入後1および3週では各群骨形成量に大きな差を認めらなかったのに対して2週ではポリリン酸/bFGFインテリジェントコーティング人工骨群はポリリン酸吸着群ならびにコントロール群と比較して高い骨形成量であった。これらの結果から、ポリリン酸/bFGFインテリジェントコーティング人工骨は早期の骨形成を促し生体に安全な人工骨である可能性があることが解明できた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2012

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Development of composite of poly(P) and bFGF with interconnected porous calcium hydroxyapatite2012

    • 著者名/発表者名
      Morita Koji
    • 学会等名
      2012 Sino-Japan Dental Conference
    • 発表場所
      Chengdu, China
    • 年月日
      20120426-28

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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