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2012 年度 実績報告書

テーラーメイド型生体材料の骨形成促進機能付与

研究課題

研究課題/領域番号 23792229
研究機関徳島大学

研究代表者

内藤 禎人  徳島大学, 大学病院, 助教 (20509773)

キーワード生体材料 / テーラーメイド医療 / チタン / 薬剤徐放担体 / 骨補填材
研究概要

テーラーメイド型骨代替材に、骨形成能を有する薬剤を封入した薬剤徐放能を有するマイクロスフェアカプセルを組み込むことで、より安定した骨結合を得られる薬剤徐放担体の開発を目的とした。
これまでに我々は、広範囲の骨補填材として、賦形性に優れ、モールドを用いずに作製可能なチタン多孔体の開発に成功している。この材料は、生体親和性にすぐれたチタンでありながら、骨に近似した弾性率を有するため、周囲骨と機械的になじみ、骨吸収することなく骨補填材としての効果を発揮する。また、表面の無数の空孔に骨組織の内部成長が起こり、強固で安定したな骨結合が期待される。この材料の機能化を目的に研究を開始した。
チタン多孔体の形状最適化としては、スペースホルダー法を併用することで、所望の空孔系を制御することに成功した。これによって、空孔内に薬剤を設置、骨成長に有利な構造を付与できることになった。また、徐放薬剤設計として、生体親和性に優れるPLGAカプセルを選択し、内部に骨形成促進作用のある薬剤を封入することを試みた。徐放試験を行った結果、理想的な徐放曲線が得られ、SEMで確認したカプセル形状も申し分ない。
今後は、チタン多孔体表面へのマイクロスフェア設置方法、条件の検討、さらにはin vivoにおける骨反応評価を行っていく。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] Formability and mechanical properties of porous titanium produced by a moldless process.2013

    • 著者名/発表者名
      Yoshihito Naito
    • 雑誌名

      Journal of Biomedical Materials Research. part B

      巻: - ページ: -

    • DOI

      10.1002/jbm.b.32919

    • 査読あり
  • [学会発表] Fabrication of porous titanium using moldless and space holder technique2012

    • 著者名/発表者名
      Yoshihito Naito
    • 学会等名
      90th General Session & Exhibition of the IADR
    • 発表場所
      Iguaçu Falls (Brazil)
    • 年月日
      20120620-20120623
  • [学会発表] スペースホルダー法を用いた医用チタン多孔体の気孔径制御2012

    • 著者名/発表者名
      水頭英樹
    • 学会等名
      日本歯科理工学会学術大会
    • 発表場所
      郷土文化会館(徳島県)
    • 年月日
      20120414-20120415

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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