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2013 年度 実施状況報告書

閉塞型睡眠時無呼吸症候群の口腔内装置治療における適正治療顎位の検討

研究課題

研究課題/領域番号 23792242
研究機関九州歯科大学

研究代表者

槙原 絵理  九州歯科大学, 歯学部, 助教 (30433402)

キーワード睡眠時無呼吸症候群
研究概要

閉塞型睡眠時無呼吸症候群(OSAS)患者に対する口腔内装置(OA)の適正な治療用顎位の検討にあたり, 2006年2月~2012年6月の期間中に本学附属病院義歯科にて50%前方位で製作したOAによる治療を受けたOSAS患者97名に対しOAの使用状況についてアンケートを行った.OAを使用継続者には,その使用期間,使用頻度,現在の治療顎位,使用感について,OA使用中止者には,使用中止時期とその理由について質問を行った.さらに,OA治療前後の終夜PSG記録を行った被験者の治療効果についても検討を行った.
30名から回答が得られた.口腔内装置使用者は19名で,使用期間は3~4年が,使用頻度はほぼ毎日が最多となった.現在の治療顎位はそのままが最多で,使用感は7名があごやこめかみの違和感を,6名が唾液過多を訴えていた.OA使用中止群11名の使用期間は1~2年が最多で.装置使用中止理由については,5名が歯科治療を行ったことで装置が合わなくなり,続いて4名が気持ち悪かったためと回答した.
さらに,OAによる治療前後に終夜PSG記録を行った被験者(OA使用群9名,OA使用中止群3名)について比較検討したところ,両群とも術前術後における各項目に有意差は認められなかったが,術後AI,AHIおよび覚醒反応は術前のものと比較して減少傾向が認められ,最低動脈血酸素飽和度には増加傾向が認められた.
以上のことから,OAに対する使用感としては,あごやこめかみの違和感,唾液過多などの不満点もあるが,OA使用継続の有無に関わらず,装置装着によりある程度の治療効果が期待できることがわかった.また,OAの使用中止の理由について「歯科治療を行ったため」が最も多く,患者のOAに対する強い異和感によるだけではないことがわかった.
この結果は第122回日本補綴歯科学会(平成25年5月18,19日福岡)にて発表した.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

これまでに国内学会での発表を行っているが,平成25年9月より出産および育児休暇のため,論文作成の開始がやや遅れていると思われる.

今後の研究の推進方策

OAによる治療が必要と診断されたOSAS患者に対し行ったOAの使用状況および治療効果についてのアンケート結果をまとめ,雑誌に投稿する.

次年度の研究費の使用計画

平成25年9月1日より出産および育児休暇中のため,全額の使用できず.
平成26年度中に得られた結果を国内・国外学会にて発表し,国内・国外雑誌に投稿するための資金とする.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 閉塞型睡眠時無呼吸症候群患者に対する口腔内装置の使用状況に関するアンケート調査報告2013

    • 著者名/発表者名
      槙原絵理,鱒見進一,河野稔広,西川 葵,宮嶋 隆一郎
    • 学会等名
      第122回日本補綴歯科学会学術大会・総会
    • 発表場所
      福岡
    • 年月日
      20130518-20130519

URL: 

公開日: 2015-05-28  

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