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2012 年度 実施状況報告書

QOLを指標とした補綴装置の違いによる治療効果の研究

研究課題

研究課題/領域番号 23792248
研究機関昭和大学

研究代表者

高場 雅之  昭和大学, 歯学部, 助教 (30384192)

キーワードdental implants / partial denture / treatment outcomes / quality of life
研究概要

医療技術の進歩によって寿命が伸び,充実した人生を送ろうという意識が高まってきている.つまり,医療の目的が延命から生命の質の尊重へと変化し,Quality of Life(QoL)の重要性が認識されるようになっている.現在,治療(医療)評価の重要な指標としてQoLが用いられるようになった.歯科領域においてはOHRQoLを用いらており,その代表的なものとしてOral Health Impact Profile (OHIP値)があげられる.OHIP値は値が大きいほどOHRQoLが低いことを表す.
歯の欠損は様々な原因で生じるが,それに対する治療はこれらの障害を改善することを目的として行われ,QoLの向上に大きな役割を担うと期待されている.その中で,インプラント治療は,そのシステムが確立されたことや,患者に広く認知されたことからブリッジや有床義歯にかわり欠損補綴の一選択肢として多用されている.
申請者は,インプラント義歯装着患者(ID群)と,可撤性有床義歯患者(RPD群)を比較し,ID群とRPD群のOHIP値の差は,年齢および欠損歯数に関わらず,ID群の方が低い値を示す傾向が認められ,また,欠損歯数よりも補綴装置の違いがOHRQoLにより影響していることをあきらかとしいた.しかしながら,報告した研究の被験者は,治療介入前の口腔関連QoLの影響が考慮されていないという側面がある.そこで,補綴治療介入前後のOHRQoLを測定・比較し,補綴装置装着後長期にわたるOHRQoLの変化を測定することで,補綴装置ごとのOHRQoLの向上の程度を明らかにし,歯の欠損のある患者への補綴治療介入の妥当性について明らかにすることを目的とした.

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

平成24年5月より1年間、ドイツ・チュービンゲン大学に留学しているため,今年度実施する予定であったインプラント補綴治療介入前後のデ-タ集計・分析が遅れている.また,学会発表が遂行できなかった.

今後の研究の推進方策

日本帰国後,被験者数を増やし,データを集めることが必要である.また,得られたデータをPCにより保存,データ解析を行う.また,成果発表としての学会旅費および英文校正費用として使用する予定である.

次年度の研究費の使用計画

前年度に実施する予定であったインプラント補綴治療介入前後のデータ集計・分析、学会発表および学術誌投稿を遂行し、未使用額はその経費に充てることとしたい。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2013 2012

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件)

  • [雑誌論文] Implant-Supported Fixed Dental Prostheses with CAD/CAM-Fabricated Porcelain Crown and Zirconia-Based Framework2013

    • 著者名/発表者名
      Masayuki Takaba, Shinpei Tanaka, Yuichi Ishiura, Kazuyoshi Baba DDS, PhD
    • 雑誌名

      Journal of Prosthodontics

      巻: - ページ: 1-6

    • DOI

      10.1111/jopr.12001

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 上顎前歯部欠損にインプラント治療を行った1症例2012

    • 著者名/発表者名
      髙場雅之
    • 雑誌名

      日本口腔インプラント学会誌

      巻: 25 ページ: 109-110

    • 査読あり

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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