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2012 年度 実績報告書

抗菌性熱可塑性合成樹脂の開発

研究課題

研究課題/領域番号 23792258
研究機関鶴見大学

研究代表者

新保 秀仁  鶴見大学, 歯学部, 助教 (40514401)

キーワード抗菌性 / 熱可塑性樹脂
研究概要

本研究は熱可塑性合成樹脂によって製作された義歯に付着する口腔内常在菌の様相を解明し,抗菌性を伴う新しい熱可塑性合成樹脂を開発するため,本実験は抗菌性を有する熱可塑性合成樹脂材料を開発する目的で行った.
蛍光染色による抗菌性の検証:ポリアミド系合成樹脂を使用し,既成の金型を使用してワックスアップした後,水溶性銀イオンを重量%で0.3~30.0 %に変化させ,各種熱可塑性樹脂材料に添加し当大学既設の射出成形器(MIS-II,i-CAST)にてメーカー指示に従い射出成形を行った.射出成形後,3.0×3.0×5.0 mmの形態に成形し,耐水ペーパー800番まで研磨を行った.candida albicans0.5 % yeast extraを含む,BHI brothで一昼夜培養した後,菌液の0.1 mlをBHI broth と1.5 % agarを加え,板状試料の上に塗抹拡散した.Candida albicans に関してはsaboud 寒天培地を用いて好気培養を行い,試料片は37℃で48時間培養後,蒸留水に浸し,浮遊菌だけを除き,試料片をマイクロチューブに移した後,対照群の蒸留水に5分間浸漬し,蒸留水ですすいだ.サンプルを新しいマイクロプレートへ移した後,REDOX Indicator (Alamar blue ; TREK Diagnostic Sytems,Clevelard,OH,USA)添加RPMI1640培地を注入して32時間培養した.残存生菌量を蛍光染色法を用いて測定(EX:530, EM:590)する.測定は6~60時間の測定を行った.
本実験の結果から銀イオン濃度が0.5%以上の試料で菌の抑制効果が認められた.また15.0%以上の試料は60時間後もカンジダ菌の検出は認めらなかった.しかしながら,銀イオン濃度が5.0%以上になると,銀特有である試料の黒変が認められた.

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 抗菌性熱可塑性樹脂の検討

    • 著者名/発表者名
      新保秀仁
    • 学会等名
      鶴見歯学会
    • 発表場所
      鶴見大学会館(神奈川県)

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公開日: 2014-07-24  

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