脳波データから脳機能の活性度を推定するDIMENSION解析を用いて、歯科補綴治療が脳機能に及ぼす影響を解明することを目的に研究を行った。 本研究により「全部床義歯装着者の疼痛の改善は脳機能を活性化させること」「全部床義歯に対する義歯調整よる咬合力の増加と脳機能活性度(Dα)との間には正の相関があること」を解明した。さらに、全部床義歯装着者の咬合高径を変化させた3パターンの義歯を製作し、ガム咀嚼による脳機能の活性化を比較したところ、脳機能活性度(Dα)に違いがあることから義歯の咬合高径が脳機能に影響を及ぼすことを解明した。
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